DIMLIM ONEMAN LIVE「CHEDOARA」/2019.8.17@SHIBUYA TSUTAYA O-WEST イベントレポート

DIMLIM ONEMAN LIVE「CHEDOARA」/2019.8.17@SHIBUYA TSUTAYA O-WEST イベントレポート


取材・文・編集 / 宮久保仁貴(https://twitter.com/hermanhalkemen) 写真 / Lasp Inc.(https://lasp-inc.com/)

2019年8月17日、DIMLIMが自身最大規模のワンマンライブ「CHEDOARA」をSHIBUYA TSUTAYA O-WESTにて開催した。2018年8月リリースの1stフルアルバム『CHEDOARA』から名前が取られた本公演、開演が押す程にフロア内は超満員。尚、惜しくも、この日をもって竜弥(Gt)・大志(Ba)が脱退する事が事前に発表されていた。

そして、先日TOPPA!!上で公開されたインタビューで聖(Vo)が語る通り、この日限定でリリースされた『喜怒哀楽』の順番をメインに、『CHEDOARA』『離人』が組み合わさったセットリストが展開。公演のテーマの如く、場内には様々な感情が渦巻いたに違いない。1年の時を経て、DIMLIM第2章の集大成を見せた1日となった。

2019年9月20日(金)青山RiZM、DIMLIM第3章の始まりとなるワンマンライブ「存在証明」が近づく中、作品『喜怒哀楽』を踏まえ、今回改めてワンマンライブ「CHEDOARA」を振り返りたいと思う。


場内が暗転・ミラーボールが揺れると共に、新たなSEが流れる。近寄りがたい、アンタッチャブルな雰囲気と共にメンバーが続々ステージに登場。その姿には悪寒を感じるほどの畏怖的オーラが漂っていた。

この日、先陣を切った曲は「喜」。ライブ初お披露目ではあるものの、アグレッシブかつスピード溢れるナンバーでオーディエンスを圧倒する。続く「肉腫と繁殖と不快感」では、危うさを感じさせる美しいメロディが展開。妖しく光が照らされた聖の姿はまるで怪人そのもの。

轟音の中からオペラチックな歌唱が鳴り響く「Malformation」から、「WEST、待たせたな!踊れッ!」と聖が煽り、「Ambitious Principles」がスタート。暴虐的なサウンド、そして音圧がガンガンフロアを襲う。

聖の咆哮の後、オーディエンスの感情たっぷりの歓声がステージへ飛び交う。その後、「怒」のフェーズに向かうべく、ディープかつchillなSEが鳴り響く。そして、メロウでムーディーなカッティングから 「怒」がスタート。SEを含め、楽曲の振れ幅にコンポーザーとしての烈(Gt)のアヴァンギャルドな一面がたっぷり感じられる。これもまた、竜弥・大志・鴻志のリズムワークのタイトさが支えている点も非常に大きいはず。

「怒」が秘めていた静かな怒りから、「物狂ひ…なりて…」「愛憎につき」とステージ上の怒りが顕在化。複雑な展開ではありつつも、楽曲の各パーツがそれぞれ個性の塊……まるで鵺のような印象を受ける。「殺して……。」と静かに聖がささやき、続く哀のフェーズへ進むべくSE「EXORDIUM」が場内に流れる。

無機質で機械的なカウントが進む様子は、まるで地獄への蓋が開くかの如く。そして始まった「哀」のイントロでは、退廃的なトラップサウンドとヘヴィサウンドの融合。結果、どこにもない唯一無二のDIMLIMサウンドが誕生した。その後、「GROTESQUE」「D.Hymnus」と続き、SE「狂の理」が鳴り響く。より一層、感情が無く、断絶を感じさせるサウンドから一転、「「人」と「形」」がスタート。力強い鴻志のドラムワークに、心臓の脈動が共鳴を覚える。

そしてステージ上のメンバーが後光に包まれ、「離人」がスタート。聖の生き様が刻まれた本楽曲、音源を飛び越えて感情の乗り切った歌唱に琴線が大きく揺さぶられる。

その後、「楽」に向かうSEが流れる。「離人」からの流れを継ぐ浮遊感溢れるメロディから一転、警笛の如くダークなサウンドから「楽」「シガラミ」へと続く。再び闇の世界に場内は包まれた。
「踊れ!」とオーディエンスを煽る聖の姿は狂った指揮者のよう。「シガラミ」では想いのたけを激情溢れる叫びで吐き出し、本編が終了。ステージ袖へはける際、竜弥の肩に手を置いたのは、聖なりの優しさであろうか。

程なくして、オーディエンスがアンコールを求める。その勢いは「足りねぇぞ!」と怒号が飛ぶぐらい。男女共にその声量は負けず劣らず。彼らの想いに応え、メンバーがステージ上に再登場。聖が「やれんのかいッ?!」とこの日一番オーディエンスを煽り
、本日2度目の「Ambitious Principles」をプレイ。そして、「今日は俺達だけだ。」と聖が言い放ち、DIMLIM第2章を代表するであろう「vanitas」でアンコールを締めくくった。本編以上に感情が乗り切ったステージングにオーディエンスの顔も喜びに満ち溢れていた。また、竜弥と大志もステージとフロアの境目ギリギリまで接近し、前のめりなプレイを披露。彼らもまた、喜びに満ちていたに違いない。

アンコールが終了し、聖以外のメンバーがはけた後、聖からのメッセージが述べられた。ここでは、彼が語った内容ほぼ全てを記させていただく。「待ちに待った8月17日土曜日、いつもとは異なる、何かをする度に倒れてしまうんじゃんないかって。今日、二人の脱退という事も重なり、色々考えました。どうか、違う道を歩む二人を、応援してあげてください。変わらず、残る僕たち3人で下を向かず、上を向いて僕たちが伝えたい事、存在証明を伝えていきますので、どうぞ宜しくお願いします。これくらいで……じゃあ、また。」

いよいよ、2019年9月20日(金)青山RiZM、DIMLIM第3章の始まりとなるワンマンライブ「存在証明」が開催される。聖・烈・鴻志3人の新体制一発目、一体どのような展開を見せてくれるのか。また、12月に発売される2ndフルアルバムはどのような作品になるのか。
MCで聖が語った通り、今後の彼らの「存在証明」の表れを待ちたいと思う。

-Set List-
1. SE
2. 喜
3. 肉腫と繁殖と不快感
4. Malformation
5. Ambitious Principles
6. SE
7. 怒
8. 物狂ひ…なりて…
9. 愛憎につき…
10. EXORDIUM – SE –
11. 哀
12. GROTESQUE
13. D.Hymnus
14. 狂の理 – SE –
15. 人と形
16. 離人
17. – SE –
18. 楽
19. シガラミ
EN1.Ambitious Principles
EN2.Vanitas


▼DUM LABEL. presents DIMLIM ONEMAN LIVE 「存在証明」


▼公演・チケット購入 詳細
http://www.dimlim-official.com/schedule/94546/


▼リリース情報
2019年12月 2ndフルアルバム リリース予定
※詳細は後日発表予定。


関連 : DIMLIM インタビュー 第2弾
https://toppamedia.com/interview-2019-9-dimlim/

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